-
【新薬】シタグリプチンリン酸塩水和物/イプラグリフロジン L-プロリン(スージャヌ配合錠)
2剤目のDPP-4阻害薬とSGLT2阻害薬合剤
2018/ 4/20
2018年3月23日、2型糖尿病治療薬シタグリプチンリン酸塩水和物/イプラグリフロジン L-プロリン(商品名スージャヌ配合錠)の製造販売が承認された。本薬(1錠中:シタグリプチン50mg+イプラグリフロジン50mg)の適応は「シタグリプチンおよびイプラグリフロジンの併用による治療が適切と判断され…
-
第13回 2018年アップデート1
糖尿病治療のEvidence-Based Medicine再訪
2018/ 4/19
2013年から1年間にわたり、糖尿病治療に関するエビデンスを“斬り裁く”連載を執筆、書籍(右写真)にもまとめた。その後約3年間に糖尿病治療薬のエビデンスは続々と発表され、日本糖尿病学会の診療ガイドラインも刷新された。このたび、2型糖尿病治療における“真”のエビデンスを知り、それを日…
-
7%の減量で本当に脂肪肝が治るか検証してみた
2018/ 4/18
筆者は、20代後半から毎年人間ドックを受けているのだが、少なくとも手元に記録がある2005年ごろから、エコー検査で「脂肪肝」を指摘され続けてきた。他にもこの頃から、あちこちの検査値に異常が出始め、その都度、主治医に相談して徐々に薬物治療を始めている。だが「脂肪肝」に関しては、以前か…
-
米国で人工知能を用いた診断プログラムが初承認
眼底カメラの画像から糖尿病性網膜症を診断
2018/ 4/13
米食品医薬品局(FDA)は2018年4月11日、人工知能(AI)プログラムを医療機器として初めて承認したと発表した。これは米IDx社が開発した「IDx-DR」で、眼底カメラで撮影された画像から糖尿病性網膜症の有無を判断する製品。 糖尿病性網膜症は糖尿病患者で多く見られる合併症だが、眼科医以外では…
- J Am Coll Cardiol誌から SGLT2阻害薬のCVリスク低下はアジア人でも 観察研究CVD-REAL 2の結果 2018/ 4/13 アジア人を含む2型糖尿病患者を対象とした観察研究CVD-REAL 2から、ナトリウム・グルコース共輸送担体2(SGLT2)阻害薬は他の血糖降下薬と比べて有意に心血管疾患(CVD)のリスクを低下させることが明らかとなった。結果は3月11日、第67回米国心臓病学会学術集会(ACC.18)で発表されるとともに、J…
-
BMJ誌から
DPP-4阻害薬は炎症性腸疾患リスクを高める
英国のCPRDを利用したコホート研究
2018/ 4/11
2型糖尿病患者に対する第2選択薬または第3選択薬としてのDPP-4阻害薬の投与が増えている。DPP-4阻害薬の使用と炎症性腸疾患の関係を調べる観察研究を行ったカナダJewish General HospitalのDevin Abrahami氏らは、DPP-4阻害薬を使用している2型糖尿病患者の炎症性腸疾患発症リスクは、それ以外の糖…
-
血糖値スパイクにお酒はどう影響する?
2018/ 4/ 9
血糖値の変化を推定することができるという高度医療機器のFlash Glucose Monitoring(FGM)。これを利用した血糖測定について、これまで2回にわたり、忘年会シーズンに2週間行った結果を紹介してきました。3回目の今回は、お酒の影響について取り上げます。
-
第13回
SGLT2阻害薬で得られる+αの効果とは?
2018/ 4/ 5
低血糖のリスクが低いSGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害薬ですが、心血管病抑制・心不全抑制・腎機能保護効果についても期待が集まっています。 米国糖尿病協会(ADA)が昨年12月に発表した、米国における糖尿病の標準診療「Standards of Medical Care in Diabetes」の2018年版で、心…
-
NEJM誌から
フェブキソスタットの非劣性試験は微妙な結果
心血管リスクの高い痛風患者でアロプリノールと比較
2018/ 4/ 4
痛風治療薬の心血管イベントへの影響を比較する二重盲検のランダム化対照試験を行った米Connecticut大学のWilliam B. White氏らは、心血管死亡・非致死性心筋梗塞・非致死性脳卒中・緊急血行再建を要する不安定狭心症の複合エンドポイントについて、フェブキソスタットはアロプリノールに非劣性だ…
-
「7〜8%を目指す」か「7%未満を目指す」か
HbA1c目標値を巡り米国内科学会と米国糖尿病学会が対立
2018/ 3/20
米国内科学会(ACP)は3月6日、「妊婦を除く成人2型糖尿病患者の薬物療法によるHbA1c目標値に関するガイダンス」を公表し、HbA1c管理目標値として「7〜8%」をほとんどの患者で推奨した。これに対し、米国糖尿病学会(ADA)が反論。この目標値はADAが推奨する値よりも緩やかなものであるため、ACP…
-
第12回
SGLT2阻害薬の処方時に注意すべき4症状とは
2018/ 3/15
低血糖のリスクが低く、体重減少も期待できると注目されているSGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害薬。今回は、SGLT2阻害薬がどのような薬剤で、処方する際には何に気を付ければよいのか、という点を中心に解説します。なお、期待されている心血管病抑制・心不全抑制・腎機能保護効果に…
-
JAMA誌から
低脂肪食と低糖質食の減量効果に差なし
1塩基多型やインスリン抵抗性は食事療法の選択に影響しない
2018/ 3/15
米国Stanford大学医学部のChristopher D. Gardner氏らは、低脂肪食と低糖質食の効果を比較し、遺伝子型やベースラインのインスリン分泌能が、これら食事法の有効性に関連するかどうかを検討するランダム化対照試験を行い、肥満者の減量効果に差はないこと、遺伝子型やインスリン分泌能は、より有効…
-
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から
メタボ患者は突発性感音難聴の予後が悪い
5種類の要因のうち4項目以上該当する場合は要注意
2018/ 3/12
突発性感音性難聴(SSNHL)とメタボリックシンドロームの関係について調べた韓国慶熙大学校のSu Young Jung氏らは、メタボリックシンドロームを構成する5つの要因のうち4項目以上に該当する人は、SSNHLからの回復率が有意に低く、予後不良の指標になり得ると報告した。詳細は、JAMA Otolaryngol He…
-
学会トピックス◎第51回日本痛風・核酸代謝学会総会
痛風患者の5-7%に痛風結節が認められる
2018/ 3/12
痛風結節は痛風患者の5-7%に認められ、そのうち約半数は骨破壊と関連していることなどが明らかとなった。
-
日経メディカル 書籍紹介
むかしの頭で診ていませんか?糖尿病診療をスッキリまとめました
2018/ 3/ 6
糖尿病は非専門領域ながら、患者を診療する機会がある医師に向けた参考書。薬物療法のコツに加え、糖尿病を疑う徴候、ハイリスク患者の1次予防のポイント、糖尿病患者との付き合い方、合併症スクリーニングの基本などを解説する。