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特集◎走り出した新専門医制度《どうなる?新制度-3》
認定内科医はどうなる?内科専門医になれる?
2018/ 4/21
新専門医制度の導入に伴い、日本内科学会が運営してきた「認定内科医」と「総合内科専門医」は、「内科専門医」に統一される。これら既存資格の保持者が内科専門医に移行可能となる時期は未定。だが、内科学会は、それぞれの資格に合わせた移行の手順を用意している。
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Lancet Respiratory Medicine誌から
小児喘息にスピリーバレスピマットは効果があるのか?
2018/ 4/20
チオトロピウム臭化物(商品名:スピリーバ)のレスピマット製剤は、現在のCOPDの治療選択肢の1つです。抗コリン薬を吸入することで気管支収縮を抑制し、1秒量を底上げすることができます。長い目でみれば、吸入抗コリン薬はCOPD患者の生存率すら向上させるというデータもあります。近年、スピリー…
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搬送された「意識障害」の年齢別原因と転帰
2018/ 4/20
新年度早々、看過できない出来事が話題となりました。京都府舞鶴市で行われた大相撲春巡業の土俵上で舞鶴市長が挨拶中に倒れた際、救命処置を施した女性に土俵から降りるよう場内放送で促した件です。意識が消失した人を見たら、救急車を呼ぶのは自然な流れとは思いますが、実態はどうなっているの…
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ANCA関連血管炎を疑った場合の検査の選び方
2018/ 4/16
前回は、血管炎の概念と種類について紹介しました。小型血管炎のうち、抗好中球細胞抗体(ANCA)が陽性になる頻度が高いものを、ANCA関連血管炎と呼ぶ。ANCA関連血管炎には、多発血管炎性肉芽腫症(GPA)、顕微鏡的多発血管炎(MPA)、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)の3疾患がある。今回は…
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在宅酸素療法の鼻くそ問題
2018/ 4/13
当院では、数えきれないくらいの患者さんが在宅酸素療法を導入していますが、業者によっていろいろな酸素ボンベやキャリーがあります。帝人(株)では、リュックサック型やショルダーバッグ型の携帯型酸素ボンベも登場しており、押し車を押して歩くというイメージを覆す製品ラインナップが並びます。
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JAMA Otolaryngol Head Neck Surgery誌から
聴力低下と事故による外傷リスクに関連
特にレジャー中の事故に注意が必要
2018/ 4/12
米国の成人を対象に、聴力低下と不慮の事故による外傷の関係を検討したCalifornia大学Irvine校のHarrison W. Lin氏らは、聴力が正常な人に比べ、聴力低下があると事故外傷が発生するリスクが高く、特にレジャー中の外傷リスクは、聴力が低下するほど大きくなる傾向を示したと報告した。データは、J…
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トレンド◎悩ましい認知症患者の不眠への対処法
ベンゾで認知機能低下のリスク、代替薬は?
2018/ 4/11
認知症の行動・心理症状(BPSD)の中で最も頻度が高く、家族や介護者を悩ませる睡眠障害。ベンゾジアゼピン(BZ)系睡眠薬が処方されることが多いが、認知機能低下や転倒のリスクを高め、今回の診療報酬改定でもその長期処方が大幅減額された。とはいえ、安易な中止は離脱症状を引き起こす。ではど…
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入院時こそ病歴聴取を!その理論と効率的な方法
2018/ 4/10
長かった冬がようやく終わり、ここ魚沼にも春がやって来た(今年は、特に冬が長かった気がする。なぜだろうか)。先日は久しぶりにロードバイクを整備し、20kmほど走ってきた。もう少しでいよいよ、ここ新潟でもサイクリングシーズンの到来である。さて、今回は病歴聴取の効率的な方法とシステムに…
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シリーズ◎どうなる新専門医制度
総合診療専門医の状況にもう黙ってはいられない
日本プライマリ・ケア連合学会理事長の丸山泉氏に聞く
2018/ 4/10
これからの日本の医療に不可欠な存在として、新専門医制度で新設される総合診療専門医。他の領域と異なり、日本専門医機構の直轄で準備が進んだが、その内容に現場の不満は高まるばかり。静観の立場を取ってきた日本プライマリ・ケア連合学会だが、「もう黙っていられない」と理事長の丸山氏は語る。
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第2回
頭痛専門医の資格を取るメリットは?
2018/ 4/ 9
頭痛外来での指導医(柴田)と研修医(石山すみれ、イラストも)との対話を通して、頭痛診療の基本スキルとノウハウを学んでもらう本連載。第2回では、国際頭痛学会Headache Masterの資格も有する柴田氏が、頭痛学会の専門医資格取得のメリットや、資格取得には何が必要か説明します。
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第13回
SGLT2阻害薬で得られる+αの効果とは?
2018/ 4/ 5
低血糖のリスクが低いSGLT2(sodium glucose co-transporter 2)阻害薬ですが、心血管病抑制・心不全抑制・腎機能保護効果についても期待が集まっています。 米国糖尿病協会(ADA)が昨年12月に発表した、米国における糖尿病の標準診療「Standards of Medical Care in Diabetes」の2018年版で、心…
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元気がない高齢者の見方(後編)
「元気がない」も急性疾患のサイン?
2018/ 3/28
前回は、「元気がない」高齢者の病歴聴取をする上で、普段の状態との比較が重要ということを書きました。今回は、病歴聴取の際に重要な内服歴を聞く際のポイントと、「元気がない」高齢者で鑑別すべき疾患についてみていきます。
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元気がない高齢者の見方(前編)
「元気がない」の訴え、どう聞く?
2018/ 3/27
「なんとなく元気がない」「昨夜から動けない」という訴えで搬送されてくる高齢者に、ERではよく遭遇します。発熱や腹痛など鑑別診断の手掛かりとなる症状がなく、悩ましいケースが多いですが、どのようにアプローチすればよいのでしょうか。
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第1回
頭痛は何科で診るのがベスト?
2018/ 3/16
頭痛は咳や発熱などと並んで日常診療でよく遭遇する愁訴でありながら、従来の医学教育では頭痛に対してどのように対処するかという方法論はほとんど教えられていません。本連載では、頭痛外来での指導医と研修医との対話を通して、片頭痛など一次性頭痛への対処法から、危険な二次性頭痛の鑑別法ま…
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Ann Intern Med誌から
ヒドロキシクロロキンは変形性手関節症の疼痛を軽減しない
英国のRCTでプラセボと比較
2018/ 3/16
海外では、既存の鎮痛薬では改善が見られない変形性手関節症患者にヒドロキシクロロキン(HCQ)が適応外使用されることがある。英国Leeds大学のSarah R. Kingsbury氏らは、ランダム化対照試験を行って、HCQの変形性手関節症患者の疼痛軽減効果をプラセボと比較したところ、有意差を示せなかった。…