生物学的製剤を休薬しても寛解を維持できる意義は大きい
関節リウマチ(RA)の寛解率は、生物学的製剤(バイオ製剤)の登場で高まった。その一方、薬剤費や副作用の問題が指摘され、同製剤を導入した患者が休薬するバ…
皮下注生物製剤の普及はひとつのあるべき姿だ
生物学的製剤の投与法は製剤によって点滴静注と皮下注射があり、皮下注製剤の多くは患者による自己注射が可能になっている。患者の属性と医療への期待、医療者…
「十分量を使う、問題があればまず休薬する」がMTX使用の原則
メトトレキサート(MTX)は関節リウマチ治療の主役とされ、関節リウマチ患者の疾患コントロールに大きな役割を果たしている。その半面、間質性肺炎や肝機能障…
生物学的製剤時代の実地リウマチ診療
地域の実地医家が限られた設備やマンパワーで適切な関節リウマチ(RA)診療を行うためには、高次医療施設や他の診療科との連携が不可欠となる。また、生物学的…
リウマチのせいで仕事や家事ができない影響は年5000億円超
関節リウマチは発症すると長期間の治療を必要とし、痛みや関節変形などによる機能障害により、離職を余儀なくされたり、介護を要することも少なくない。そのた…
関節リウマチの標準治療を地域全体で実現したい
国内外の学会で関節リウマチ(RA)治療に関する最新の研究成果が報告され、メディアなどを通じて紹介されるが、地域全体で最新の医療を提供するのは難しい。院…
「患者視点のリウマチ診療」とは?
治療の成績を左右する最大の要素は効果と安全性だが、患者にとってはコストや利便性、医療機関へのアクセシビリティ、医師とのコミュニケーションの取りやすさ…
患者さんが本当に望んでいることを正確に提供しよう
関節リウマチは比較的若い40〜50歳代の女性に好発する。専業主婦を含めて働き盛りが多く、子供の学費など家計の出費も多いため、高額な治療をためらうことも少…
エタネルセプトで寛解維持例の半数は1年間バイオフリーを達成
生物学的製剤のエタネルセプト(ETN)とメトトレキサート(MTX)を1年間投与された中等度疾患活動性の早期関節リウマチ(RA)患者のうち、投与開始6カ月後と1…
生物製剤の単剤療法は実診療に不可欠の選択肢だ
関節リウマチ(RA)患者に対して生物学的製剤を投与する場合、MTXとの併用が標準的な治療法とされる。しかし、実際の診療現場では、MTXを服用しない、あるいは…
MBDAは1年間の骨破壊進行の予測指標として有用
関節リウマチ(RA)の新たな疾患活動性指標として期待されるMBDAスコアが1年間の骨破壊進行を予測する有用なマーカーであることが示唆された。オランダ・Leide…
実臨床データを基にしたDAS28-CRPの区切り値が新たに提唱される
関節リウマチ(RA)の疾患活動性指標としては、現在でもDAS28が多用されている。DAS28は複合指標であり、血液炎症反応を示す検査値として、血液沈降速度(ESR…
関節リウマチ患者の腸内細菌叢は健常者と異なることが明らかに
関節リウマチ(RA)の発症には遺伝的要因だけでなく、喫煙や感染症などの生活習慣や環境要因も関与していると考えられている。大阪大学呼吸器免疫アレルギー内…
トシリズマブの治療効果判定には患者評価のみに基づくRAPID3も有用
関節炎や骨破壊の進行により患者のADL(日常生活動作)やQOL(生活の質)を著しく低下させる関節リウマチ(RA)の治療では、生化学的な検査値の改善以上に患者…
MTX併用で寛解が得られたTCZ投与RA患者のMTX中止は慎重に行うべき
関節リウマチ(RA)治療のアンカードラッグであるメトトレキサート(MTX)は、間質性肺炎や骨髄抑制などの副作用に加え、服用間隔が煩雑でアドヒアランス上の…
TCZ投与開始1年で寛解を達成した症例では3年後の寛解維持率も高い
抗IL-6受容体抗体製剤のトシリズマブ(TCZ)導入1年後に寛解を達成した関節リウマチ(RA)患者の約70%で3年後も寛解が維持され、また、1カ月後に早期治療反応…
予後不良因子有するRA患者でもTCZは関節破壊を抑制する可能性
抗IL-6受容体抗体製剤トシリズマブ(TCZ)の使用が、予後不良因子を有する関節リウマチ(RA)患者の関節破壊の進行を抑制することが実臨床における検討で示さ…
改訂版:抗リウマチ薬の薬剤費、バイオでは標準的用法で1日2700〜5100円
関節リウマチはいったん発症すると10〜20年といった長期間、治療を継続する必要がある。このため、医療費が患者や家族に重くのしかかる。2002年以降、日本でも…
なぜ患者と医師でRAの疾患活動性評価が異なるのか
欧州リウマチ学会と米国リウマチ学会が提唱した関節リウマチの寛解基準において、他覚的所見に加えて医師の評価ではなく、患者全般評価を組み入れたことは議論…
「患者視点のリウマチ診療」を開設しました
日経メディカル オンラインではこのほど、特設サイト「患者視点のリウマチ診療」を新たに開設しました。