前回まで約1年以上かけて「輸液―電解質−酸塩基平衡」についての数々の良書を紹介してきた。この1年強ほどの間、幸い筆者もこれらの領域を深く勉強する機会に恵まれた。そして、これらの領域の良書を検索している過程で、筆者は幸運にも一冊の血液ガス生理のバイブルとも言える書籍に邂逅することができたのである。今回はその血液ガス生理のバイブルを紹介する。

 その書籍とは、ポール・アストラップ、ジョン・セバリングハウス 著、吉矢生人、森隆比古 訳 『生理学の夜明け−血液ガスと酸塩基平衡の歴史−』 真興交易医書出版部 1989年(分類:原典・古典、推奨度評価:★、推奨時期:指導医〜)である。血液ガス分析のコペンハーゲン学派の教祖であるポール・アストラップとジョン・セバリングハウスが、彼らが血液ガス分析機器を開発するまでに至った歴史を記載した大著である。

血液ガス生理のバイブルの画像