寒い時期は自宅から救急搬送される患者でも低体温を来していることが多くなる。湘南鎌倉総合病院(神奈川県鎌倉市)の関根一朗氏は、「独り暮らしに限らず、何かの原因で具合が悪くなって動けなくなり、低体温症を来す高齢者が多い」と言う。

 低体温自体への対応としては、輸液製剤を温蔵庫や輸液加温機で42℃程度に温め、輸液によって体から熱を奪わないようにしたり、電気毛布でくるんだりする。「患者の体に医師が触らないと、低体温になかなか気付かないかもしれない。できるだけ早期に気付いて対応したい」と関根氏は注意を促す。

 なお、20℃台の重症低体温の場合は、経皮的心肺補助(PCPS)の適応となり得る。 自宅で動けなくなっていた患者の場合、低体温への対応をしつつ、動けなくなっていた原因を検討することになる。多く見られるのは感染症だ。「患者の体がとても冷たいと感じた場合、寒い所に倒れていたのだから当然と思わず、感染症などの背景疾患がないかを考える」と関根氏は言う。熱が出ていない状態で感染症と判断するのは難しいので、血液培養検査を含め、感染症が背景にあることを想定して診察を進める。

 患者の体を温める対応をしても、想定

復温と並行して血液培養をの画像