呼吸困難の症状を緩和させる薬として、モルヒネが知られている。モルヒネは、「息苦しい」と感じる中枢の感受性の低下と、呼吸数低下による酸素消費量の減少をもたらす。

 呼吸困難と呼吸抑制の区別がつかない方もいるかもしれない。モルヒネの投与は、呼吸数を減少させ呼吸抑制(1分間の呼吸数が10回以下)に至ることがまれにあるため、注意が必要である。呼吸困難は、「はぁーはぁー」といった息苦しさ(呼吸苦)を伴うが、呼吸抑制は苦しさを伴わないことが多い。 呼吸数を減少させる効果を利用するため、頻呼吸の場合、効果が期待できる。一方、重篤な呼吸不全や痰がからむことによる呼吸困難には効果は期待できず、酸素投与の適応になる。また、酸素消費動作による呼吸困難もモルヒネの適応にはならず、酸素投与が推奨される。 各種ガイドラインでは、呼吸困難に対して、モルヒネの全身投与を推奨している1,2)

 しかし、他のオピオイドでの呼吸困難に対する臨床試験は少ない。Charlesら3)の報告では、癌患者20人に対するクロスオーバー試験において、ヒドロモルフォン全身投与(SH)、ヒドロモルフォンネブライザー投与(NH)、生食ネブラ

呼吸困難に対するモルヒネの使い方の画像

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