抗VEGF薬硝子体内注射の全身的安全性については明確なエビデンスがなく、議論が続いていた。フランスBretonneau病院のMarie Thulliez氏らは、このテーマについて検討した系統的レビューとメタアナリシスを検索した結果を取りまとめ、この治療による全身性有害事象(SAE)リスクの上昇はないと報告した。ただし、高齢の加齢黄斑変性患者にラニビズマブを投与すると出血リスクが高まる可能性は残された。詳細は、JAMA Ophthalmology誌電子版に2018年3月22日に掲載された。

 著者らは、血管新生型加齢黄斑変性(AMD)、糖尿病黄斑浮腫(DME)、網膜静脈閉塞症(RVO)患者に、抗VEGF薬(ラニビズマブ、ベバシズマブ、アフリバセプト、ペガプタニブ)の硝子体内注射を行った場合と、コントロール治療(治療なしも含む)を適用した場合の全身性の有害事象の発生率を比較する系統的レビューを実施した。

 PubMedとコクランセントラルに登録されていた研究の中から、抗VEGF薬の硝子体内注射の全身的な安全性を主要評価項目または2次評価項目として検討していた臨床試験や観察研究を対象に系統的レビュー

抗VEGF薬の硝子体内注射は全身の有害事象を増やさないの画像

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