静脈血栓塞栓症(VTE)を起こした癌患者は、標準的に低分子ヘパリンで治療される。直接経口抗凝固薬であるエドキサバンダルテパリンの、VTE再発と大出血を予防する上での有効性を比較する臨床試験を行った米Oklahoma大学のGary E. Raskob氏らは、ダルテパリンに比べるとエドキサバンの血栓塞栓の再発は少なく、出血は多く、両者の複合エンドポイントでは非劣性だったと報告した。結果はNEJM誌電子版に2017年12月12日に掲載された。

 癌患者のVTE治療は難しい。他の患者に比べVTEの再発や出血のリスクは高く、癌治療にも影響を及ぼし、入院リスクを上昇させる。低分子ヘパリンとワルファリンを比較した過去の臨床試験では、6カ月間の血栓再発率は低分子ヘパリンが低く、出血率は同様だったため、現行のガイドラインは低分子ヘパリンを推奨している。しかし、この治療は毎日の皮下注射が必要で、しかも6カ月を超えて投与した場合の利益は明らかではなかった。

 そこで著者らは、癌患者でVTEを経験した人を対象に、経口第Xa因子阻害薬であるエドキサバンとダルテパリンの皮下注射を比較する、オー

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