韓国国立癌センターのIl Ju Choi氏らは、早期胃癌の内視鏡切除を受けた患者に対して、H. pylori除菌を行う群とプラセボ群を比較するランダム化対照試験を行い、除菌によりその後の異時性胃癌発症率を減らすことができ、胃体部の萎縮に改善が見られた患者が増加すると報告した。結果はNEJM誌2018年3月22日に掲載された。

 内視鏡的切除後の異時性胃癌の発症率は1年当たり3%という報告がある。切除後のピロリ除菌治療が、その後の異時性胃癌の発症率を減らすかどうかは、研究により結論が異なっている。感染による胃粘膜の病理学的な変性が進行した後で除菌しても、癌の発症率は減らせないとする「ポイント・オブ・ノーリターン」説も提唱されている。

 そこで著者らは、二重盲検のランダム化対照試験を計画した。対象は分化型早期胃癌または高度異型腺腫と診断され、内視鏡切除を受けた18〜75歳の患者。ピロリ感染陽性の限局性粘膜腫瘍で、潰瘍がなく、リンパ節や遠隔転移がない症例を選んだ。再発性の癌、除菌治療経験者、病理学的に未分化型の管状腺癌や環状細胞癌と判定された例は除外した。組み入れ前の5年間

ピロリ除菌は異時性胃癌リスクを減らすの画像

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