隠岐島前病院のケースで紹介したように、ハイドロリリースに対する患者の反応に効果を実感した医師たちは、この手技を外来で積極的に施行している。若手を中心に、手技の習得を目指す医師も増えているようだ。

 日経メディカル Online が2018 年1月に行ったアンケートでは、腰痛、肩こり、関節痛など運動器の痛みを頻繁あるいはたまに診る医師2771人のうち、ハイドロリリースを日常の診療で「行っている」医師は5.2 %(145人)、「行おうと思っている」医師は10.9 %(303人)に上り、この手技に対する関心の高まりがうかがえる。

 整形外科領域におけるエコー活用のパイオニアである城東整形外科(秋田市)診療部長の皆川洋至氏も現在、自身の外来でハイドロリリースは欠かせない手技となっている。「外来治療のストライクゾーンが広がった」と言う同氏は、「これまでだったら効果がほぼ見込めない湿布や鎮痛薬を処方するだけで帰していたような患者に対しても、かなりの割合で効果が期待できる。生理食塩水を注射して痛みやしびれを軽減できることが常識になれば

痛み診療のパラダイムシフトとなるか?の画像

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